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妖刀伝所感
 近所のレンタルビデオ店でふらっと見かけ、絵がきれいだなーと思って手に取った作品、 それがこの「妖刀伝」でした。
 そんなちょっとした偶然から、随分長くファンをすることになってしまいました。

 ある人は言いました。
「歴史とは、無名の個人の、無数の個別的な生の集大成である。」
 歴史は、時が来たから神がそのように動かして織り上げたものではありません。 フランス革命の陰に、アメリカ独立戦争の陰に、名もない一市民の生がありました。 それら無名の人々の生が収束して、歴史の大きなうねりへと昇華したことは否みようのない事実です。

 妖刀伝には、歴史そのもののエッセンスがあります。
 時代が音をたてて変わろうとするときに、彼らは何を思い、何を望み、何のために 戦ったのか。現れては、はかなくも消えていく登場人物たちの生がここにあります。
 主人公は綾之介1人ではない。登場人物の全てが「主人公」なのだと、 心からそう思えるほどの生の輝きが、妖刀伝の魅力なのだと思います。

 私はいまも、妖刀伝を見るたび感涙に堪えません。
 そして、これからもずっとそうありつづけるでしょう。

 妖刀伝は、それだけの価値のある作品だと、私は思うのです。